2010年05月06日

VAIO RM55D

藤枝事業所の奥山です。
初投稿になります。
これからよろしくお願い致します。

今回お預かりしたVAIOのRM55Dという機種。
Windowsが起動しなくなり、DVDからのリカバリも出来なくなってしまったとの事。
この機種はハードディスクがRAIDで構成されていた為、RAID環境が駄目になったか、
HDDが壊れてしまった為ではないか?と診断し、チェックをしてみましたが…。

光学ドライブからのブートが出来ない!
外付けDVDドライブからなんとか起動し、チェック開始。
HDD・メモリ・CPU・マザーボードにエラーは出ません。
外付けDVDドライブからのリカバリを開始…

が、起動途中で止まってしまう。
DVDメディアの異常も考えられる為
試しに他のパソコンから起動するも全く異常なし。
VAIOに戻し、HDDを抜いた状態で起動してみると、
問題なく起動するではありませんか!

これはもうRAID情報が壊れているのかも知れない。
そう思うのですが、HDD単体でも、フォーマットをしてもNG。
これはもうメーカー修理しかないのか…と思っていたところ
このパソコン、シリアルATAという規格でHDDを接続していることを思い出しました。
このシリアルATA、ただ転送速度が速いだけではなく、
起動中にケーブルの抜き差しが出来る「ホットプラグ」に対応しているんです。
早速HDDのケーブルをぬいたままDVDから起動し、
エラーが出た付近を越えた時点でSATAケーブルを差し込んでみると、
問題なくリカバリできました。
(上記の工程は、データが消えてしまったり、最悪故障してしまう可能性もあるため、
安易にやらないで下さい。)

リカバリ後は、内蔵DVDドライブの認識も、
RAIDを構築しても問題なく動作しました。

結局、詳しい故障原因は不明ですが、部品交換も無く、
お客様に提出していた概算見積よりも大分安く仕上がったため、大変喜ばれていました。
トライ&エラーが大事だと痛感した案件でした。



Posted by パソコンのチップス at 19:34│Comments(0)
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VAIO RM55D
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